令和4年度の基礎年金額の改定について
🔹令和4年度の年金額は、令和3年度からマイナス0.4%で改定されることとなりました。つまり、令和3年度よりも、0.4%年金受取額が下がるということです。
なぜそうなるのでしょうか?
①保険料を20歳から60歳まで40年間納付し続けた方には、満額の老齢基礎年金が支給されます。
②①の満額の老齢基礎年金は、おおむね78万円程度となっていますが、毎年同じ額が支給されるのではなく、額は改定されます。
*満額の老齢基礎年金は=780,900×改定率
(例)令和3年度においては、改定率=1,000だったので、満額の老齢基礎年金は、780,900円でした。
③年金額の改定は、改定率を改定することによって行われますが、改定率の改定の仕組みは、次の2つがあります。
(1)新規裁定年金(年金受け取り開始時)
➡原則として、名目手取り賃金変動率を基準に改定
(2)既裁定年金(68歳到達年度以降)
➡原則として、物価変動率を基準に改定
よって令和4年度の改定率はマイナス0.4%下がり、0.996となりました。
780,900円×改定率(0.996)=777,776.4円
令和4年度は、満額で777,800円となります。
年金受給額の令和4年度改定について